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メンタワイ旅行記 その2

Day 2

前夜、完全に意識不明の状態で寝たのだが、気が付くともう朝になっていた。早速デッキに上がり周りを見回し波をチェックするのだが、昨日まで入っていたスウェルはあまり残っていないようだった。まだ、ゾーン1にいるようなのだが、昨日サーフィンしたバーガーワールドからは離れてしまっているようだ。コックのヤンが作ってくれたパンケーキとなんとも奇妙な味の紅茶で朝食を摂り、とりあえず小さくてもブレイクしているNipussiをチェックしに行っててみることにした。

岸の近くのリーフに沿ってブレイクするNipussiはNaga Lautを沖に停めてディンギーでビーチのそばに行ってチェックしないとブレイクは分からない。沖から見ていたときにはすごく小さそうに見えたが、正面から見てみると、小さな島にスウェルが斜めにヒットするようで、沖に向かって右方向から入って来て島のリーフに沿ってカタくらいのライトのブレイクがコンスタントに入って来ていた。あまりホレてくる波ではないが、ブレイクはきれいだ。スウェルが2種類あるようで、正面からも入ってきているのもあり、このスウェルの方がサイズがあるのだがチャンネルに近いせいもあり、ブレイクは短め。ポイントに居るのは我々のみ。セットが来ると順番に乗り、乗り終わると列の最後尾に並び、セットが3回も来れば、自分の番が来る。みんなは正面から来るサイズのある方のセット待ちをしていたが、右からくるセットには誰も手を出していないので、私は奥のインサイドを波に乗っていた。

Nipussiの波は形もきれいでサイズもたまにアタマぐらいあるのだが、ハワイアンクルーとしてはあまりエキサイティングなコンディションでもなく、かなりノンビリした雰囲気でのサーフィン。波に乗り終えると、男達のだれも2人の女性、キャシーとリサの奥に行こうとしなくなった。ピークにはキャシーとリサが波待ちをし、男達は少しショルダーに下がった位置で待機。セットが来てもリサとキャシーが乗らなければ誰も乗らずにやりすごしていた。彼女達もセットに乗らなければ誰も波に乗らないと分かるとプレッシャーを感じ初めていたようだった。

キャシーもリサもアラモアナのコンセッションの常連メンバーでサーフィンはかなり上手。スムースなラインのキレイなライディングを見せる。でも、男供を率いてピークで波を待つことはあまりないようで、なにか居心地がよくなさそうであった。セットが来ると我々は口笛や「Go Lisa!」「Go for it, Cathy!」などと掛け声などを掛け、彼女達がパーリングをしたり、メイクしたりするのをヒーヒー騒いでお楽しみ。

 

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魚突きチームのジェイムス、クリスそしてナタウ

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Naga Lautの寝室はこんな感じ

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デッキでリラックス中のリサ

 

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海から見たハイダウェイ

 

hideaway

上陸して釣りをしたり、貝を拾ったり、スノーケリングなどノンビリして過ごす

Nipussiでの1ラウンドを終え、我々は波を捜しに移動したのだが、どうやら魚を突きたいチームがムズムズしているらしく、途中に見つけた小さな島の周辺に魚が居そうだということで彼らはスピアーガンを持ってディンギーで走り回り始めた。残された我々はハイダウェイと言う島に上陸してみるかということで島に上がり、スノケーリングしたり、釣りをしたりして久しぶりに陸地でノンビリした。ずっと船酔い気味だったジェイは「陸地は揺れてなくていいなー」を連発していた。

船に戻り、ランチも済ませた我々はデッキでぼーっとする人や、トローリングを始める者、昼寝を決め込む者など各自好き勝手に過ごしていた。私はもちろん昼寝組。1時間半ほど寝ていたのだろうか、起きてみると船は停泊していた。ポイントに着いたかとさっそくデッキに上がって周りを見回すが、Naga Lautは小さな突起の様な島の横に停泊していて、波はまったくブレイクしていない。

どうやらカイル、クリス、ジェイムスの3人がスピアーフィッシングをしているのであった。彼らがNaga Lautに戻ってくると、魚の頭しか持っていないではないか。話を聞いてみると、魚を銛で突いたとたんにサメが出てきて魚を半分食いちぎって行ったそうだ。サメは波乗りしているときには見かけないが確実に居るのである。しかし、魚が豊富で人を襲うほど腹をすかせているようではないと、希望的観測をしておくことにした。

私が昼寝している間、この突起の様な島のところに辿り付くまでにテレスコープ、スケアクローなどをチェックしてきているらしく、波はぜんぜん良くなかったとのことで、この日のサーフィンは1ラウンドのみとなり、まだ満足していない我々はブツブツと愚痴をこぼしながらも、きれいな夕焼けを見て、ビンタンで乾杯したらそんなことはどうでもよくなった!

Day 3

早朝、メンタワイでメインのブレイクの1つのH.T(Hollow Treeの略、別名Lance's Right)に向かい出発したが、どうも風向きが悪そうだと思いながら到着したら案の定オンショア。波のサイズも腰ぐらいと全然冴えないコンディション。でもせっかくだからという事でキャシー、リサ、ガイドのトムがNaga Lautから飛び込んだ。

始めて見る有名なH.Tはジャンクなコンディションながらもリーフの形のよさが見て取れる。しかし、過去に何人ものサーファーを切り刻んだ、外科医の手術台と呼ばれているインサイドの浅いリーフの棚が妙に気になった。オンショアがさらに強くなり、リサ達も上がって来たので、半島の反対側なら風向きもいいのではないだろうかということでのLance's Leftへ向かって移動する。

到着すると風向きはいいのだが、潮がまだ低くて、サイズもあまりなく、たまに奥の方でブレイクしている程度だった。潮が上げてくれば少しはましになるかと思い、しばらく待ってから私はトムとデリックと一緒に入るが、サイズがあまり無いのでブレイクしている場所はかなり浅い。3人とも何本か乗るが、「この状態でサーフィンしてたらいつかケガするね」という言う意見が一致し、とりあえずNaga Lautに戻ることに。

しばらく待つかどこか波を探しに行くかで皆の意見がまとまらず、ウダウダと船の上でボーッとしていたが、昼間波乗りをしないで船にいるのは非常に退屈だ。ヒマなのでハセと私、そしてクルーのナタウの3人でディンギーでポイントを探しに出ることにした。Lance's Leftからディンギーで5分ぐらいのところにあるビンタンと言うポイントでは2艘の船が停泊していた。ポイントには3人ほどがサーフィンをしていた。ビンタンのアウトサイドやもっと奥の方まで見に行ってみたが、どうやらビンタンが一番良さそうだったので、Naga Laut に戻る。ディンギーで走る回るのも海面が近いせいもあるし、なかなか気持ちがイイ。

 

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HTの水中からのショット

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船の中から見たHT

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ウネリがもう少し西よりだともっと奥からブレイクしているはず

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豪華船パラジェックの乗客はベンたった1人

ビンタンのすぐインサイドまでNaga Lautを移動させ、波に飢えていた10人全員がポイントに集結すると、さすがにそれまで入っていた3人は上がってしまった。その3人の中の1人はシンガポール空港で会ったベンであった。ベンはなんと高級ボートのパラジェックに乗っている唯一の乗客であるとのことだった。他の客は全てイラク戦争を懸念してキャンセルしたのだそうだ。後々彼とはいろいろなポイントで何回も顔を会わせることになった。

ビンタンはワイキキのクイーンズに似たコンパクトなブレイクだが、ダブルアップしてくる波の形はものすごく美しい。湾の中に半島の様に少し突き出たリーフに沿ってブレイクしてくる。それほど浅くもなく、サイズもカタぐらいのお気楽サーフィン。しかし、10人全員が入っているとさすがに窮屈。波取りも出来ないし、それほど波数が多くないので、なかなか順番が回ってこない。500メートルほど離れたアウトでもそこそこブレイクしていたので、私1人でアウトサイドにパドルアウトすることに。すぐ後から、クリス、カイル、ジェームスが付いて来た。アウトサイドはサイズもアタマ〜アタマ半程度で波数もあり、ポイントも広め。インサイドより決まった場所で決まったようにブレイクする訳ではないが、それでも波を選べばバレルにもなる波もあり、かなり楽しい。3時からサンセットの6時半ぐらいまでインサイド、アウトに分かれてサーフィンしたが、「あのままLance's Leftで待ってなくてよかったなー」と船に上がってからハセとビンタンを飲みながら話したのであった。

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この日の夕焼けは日本の軍艦旗を思い出せるような見事な夕焼けであった

 

ht

村から木彫りの人形や箱などを売りに来る

ht

HTをチェック中のトッド

htcamp

HTにある村。サーフキャンプもある

ht

裏から見たHT

Day 4

毎晩静かに寝られるように、波の影響の少ない島影を求めて30分程移動しているので、毎朝夜が明けると錨を上げ、サーフスポットに向かう。今朝はライトのバレルで有名なHTへ直行し、7時半には到着。昨日とは比べ物にならないほどの上質の波がブレイクしていた。サイズはセットでアタマちょっとぐらいだがウネリが真南から来ているからか、ブレイクは短め。ビデオなどで見る本来のテイクオフのポジションよりショルダー寄りのところからテイクオフ。それでも、テイクオフしボトムでタイミングを合わせればチューブにすっぽり入れる。

驚いたのはテイクオフの簡単さ。HTのような感じのチューブにノースショアで入ろうと思えば、かなり真剣にパドルをし、髪の毛が逆立つようなテイクオフをしなければならないのだが、このHTでは簡単に波に乗れてしまうのである。まだサイズが大きくないことも理由の1つだと思うが、メンタワイのテイクオフは比較的ラクという印象が強い。

調子に乗りすぎてか、抜けられないチューブに潰されて、手術台の世話になってしまった。右ひざをリーフで抉られたように負傷。病院があれば縫いたい感じの怪我だが、半径400kmに病院はない。化膿しないことを願いながら、ブラブラしている皮膚を水絆創膏でくっつけることにしたが、この水絆創膏が痛いの痛くないのと言ったらない。この後、乗船中はケガのケアで随分時間を潰す事となった。

潮も引いてきて手術台の岩も水面から顔を出して来てしまい、みんな船に上がってきた。このHTのビーチには地元の人の村やサーフキャンプがあり、船を停泊させていると、木彫りの人形やら箱などを丸木船で乗りつけ売りに来るのである。私は興味がなかったのであまり見なかったが、リサは色々値切って買ったりしているようだった。

サーフキャンプは長期滞在のサーファーが多く、1ヶ月とか2ヶ月も滞在しているということであった。ほとんどがオーストラリアからだが、日本人サーファー2人とも出会った。面白いので話を聞いてみると、一泊3食付いて500円程度だそうだが、電気もなく、冷蔵庫もなく当然冷えたビールもなし。村人は木彫りに夢中になり魚を釣りに行かなくなり、毎食、米、野菜、卵という1パターンで食生活が貧弱だと言っていた。それならと、私とハセはNaga Lautのエアコンの効いたキャビンでビンタンを振る舞い日本のお菓子、味噌汁などをお土産に持たせて、喜ばせた。

ちなみに、2人の日本人キャンパーの1人と後日ハワイのアラモアナボウルズのビーチでバッタリ遭遇した。ハワイに仕事を探しに来ているとの事だった。

午後になり、風がオンショアになって来てしまったので、半島の反対側に位置するランシス・レフトやビンタンなどはオフショアなのではないかと希望的観測の元に移動するが、やはりこっちもオンショア。でも、それほど強くは吹いていないので、面はそれほど悪くはない。ビンタンはカタくらいと小さめだがキレイにブレイクしてた。日が暮れるまで波乗りし、満足。夕食後、ミーティングが行われ、サイズが上がって来るらしいとの情報なので、明日も朝一からHTに行くことに決定。

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メンタワイで撮影されたセプテンバーセッションのビデオのジャケットを思い出させるような夕焼け

 

 

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