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メンタワイ旅行記 その3

Day 5

HTは早朝から11時まで風もなくサイズは頭ちょっとの形は申し分のない、いい波。テイクオフしボトムでタイミングを合わせれば、リップの内側にスッと行ける。 ビデオ、セプテンバーセッションなどに出てくるほどのサイズもないが、浅めのチューブならいくらでも入って抜けられる。昼になるとまた風がオンショアになってしまい、潮も引きHTの手術台と呼ばれるインサイドの浅い岩棚は水面から顔を出してしまっていた。

HTはロータイドの時は波乗り困難なので潮が引いている方がブレイクのいいビンタンに移動。

ビンタンはカタぐらいでサイズとしては不満があるところだが、ブレイクの形はすばらしく、波乗りは楽しい。ビッグウェーブ好きのジェームスにはさすがに小さすぎるのか、しばらくして私にアウトでブレイクしているポイントに行かないかと誘ってきた。アウトに出てみるとセットでダブルくらい。その時、私は6'0"に細いコンペ用のリーシュだったので、ほんの少し不安だったが、波自体はそれほどハードではなく、ちょっとホレ目のピークをテイクオフし2回ほどトップターンをすると、インサイドのボウルセクションでチューブになる。ボウルセクションにダイレクトに入ってくる波もあり、乗っていきなりチューブというのもあった。セットの波をジェームスと交代にロングライドし、楽しんだ。

ジェームスと波に乗り放題で夕方になると我々が波待ちをしている東側に位置するランシス・レフトのあたりに大きな虹が出た。虹の両端は水面に着いており、完全な半円を描いていた。虹の向こうにはジャングルのある島、そして文明の証は我々の船が見えるのみ。レインボウアイランドと言われるハワイで虹は見慣れているが、この虹は今までで最高の物だった。

朝のHTでは6:30〜11:00、午後のセッションは3:00〜6:00とこの日は7時間半も波乗りし、さすがにクタクタになて上がってきた。夜はカイルが仕留めた船によってきた1mもある巨大なバラクーダの刺身を肴に大量のビンタンが消費され、クリスがハワイから持って来た、カヴァで全員フラフラ。

 

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左からトッド、ジェームス、リサ

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マカロニでのキャシー

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誰も乗ってない!

 

 

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船から見る景色はこんな感じ

 

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マカロニの全景

 

Day 6

今日でトリップも半分過ぎ、今までほとんどのブレイクがライト(レギュラー)だったので、メンタワイではライトのHT、レフトのマカロニと言われるメインのブレイクに夜の間に移動した。朝起きたら他のボートのサーファーがすでにサーフィンしていたが噂通りの極上のブレイクだ。

テイクオフしてしばらくはチューブセクションでそれを過ぎれば7回ぐらいリップできるスーパーナイスウェーブ。サイズは頭ちょっとだがチューブも大きく抜けるのはそれほど難しくない。しかし、潮が引いてきて浅くなって、「気を付けないと」と思っていた矢先にまた右ヒザを負傷。どうやら巻かれているときのクセなのか、右ひざが下に来てしまうのだろう。右ひざはもうボロボロ。体を守るために巻かれている時にリーフに手を付いているので手のひらも傷だらけだ。石鹸で手を洗うたびに「ヒーッ」となる。

昨日のビンタンのアウトもそうだが、潮が上げてくると波が劇的にサイズが上がるのが面白い。新月のせいもあるが、潮の干満の差は2m近い。ハワイは50センチぐらいだから潮が動き始めるとあっという間に浅くなったり、深くなったりする。 2時間ほど波乗りしたら、オフショアがきつくなり、潮が引きサイズが落ちたので船に戻り、DVDなどを見ながらまったりモード。

Day 7

朝6時半に起きると、まだマカロニには誰も入ってなく、慌ててバナナを頬張りボードと供に海に飛び込む。カイルもほぼ同時に飛び込み、他の船の1人と3人でポイントを占領。30分ほどは3人で来る波を乗りまくる。

波は昨日とほぼ同じでサイズはアタマほど。昨日より少しメローな感じかもしれない。2時間ほど入り、空腹の為一旦船に上がり、パンケーキなどを仕込み、またポイントに戻った。Naga Lautの10人全員が入っているので混んだ感じになっているが、順番に波に乗るのでセットが2、3回来れば自分の番が来る。しばらくすると他の船が2隻も来て次々に入って来たので、いい加減波にも乗ったのであがる事にした。

しばらく船の上でボーっとしたり波乗りを見たりしてると、潮が引いてきて人が少なくなってきたので、キャプテンのトムと海に入る。ポイントには他に2人ぐらいで、サイズは潮が引いているせいで朝より小さくなっているが、人も少ないのでノンビリといい波だけを狙って波乗り。マカロニは潮が引いてしまうとインサイドのリーフが水面から出てしまうが、波はそのリーフに沿ってブレイクするので、波に巻かれてインサイドに持っていかれなければ大丈夫。でも持っていかれると大変だ。浅い棚の上をゴロゴロと転げ回ることになる。3時間ほど波乗りし、潮が上げて来るとまた、ぞろぞろと人が入ってきたので船に上がりるともう夕方。ビールをしこたま飲みながら波乗りを見たり、写真を撮ったりと。飯を食べればすぐ夢の中。

 

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さあ、これかチューブに入ろうかというトッド

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水の色がハワイよりグリーンっぽい。乗っているのはハセ

 

 

 

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キャプテンのトムはさすがにいい波をゲットしまくっていた。

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デリックもいい波を掴んでいた

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折れてしまった6'0"

 

Day 8

今朝も6時ぐらいに起き、まだ誰もいないマカロニを目指し、板と供に海に飛び込む。昨日より少しサイズが上がっていて頭オーバーのセットも来ている。波が昨日よりも良いので、船もメンバーもすぐにポイントに全員集合。他にも2隻マカロニに停泊していたが、最初の2時間は遠慮してくれて、誰も入ってこなかった。

マカロニはサイズが上がってもそれほどポイントがアウトになるわけでもなく、単にサイズが上がるというよりも波が分厚くなってくるのである。セットの分厚いダブルアップした波はピークでレールを掴んでテイクオフし、バレルに直行。

他の船のメンバーもそろそろと入ってきて、しばらくは一緒に波乗りしていたが、腹も減った事だし、一回あがる事に。

隣りに停泊していた船のキャプテンは南アフリカ出身のカメラマンでもあり、昨日のセッションを撮影した写真とビデオを見せにNagaに遊びに来てくれた。何枚かの自分の写真とかビデオがあったが、相変わらず見るとガッカリ。

さっき見た自分の気になるトップなどのアクションを修正しようと海に入るが、少し力んでしまうようで、ポジションも朝のラウンドよりも奥に取り、ひたすらダブルアップするバレルに焦点を定め直す。1本かなり深くバレルを走り、もう少しで出られるところだったが、出口付近で潰されてしまった。メンタワイに来て一番長いバレルライドを物に出来なかった悔さは大きい。

その後、奥から行ったチューブに潰されて、6'0"が折れてしまった。まだ、作ってから1ヶ月しか経っていないし、気に入っていたので残念。トリップ中のほとんどのセッションで使っていた相棒を失い、残り2日を6'3"と6'6"で過ごさないといけなくなってしまった。 シャワーや飲み水などの補給でマカロニから30分ほどの村に行くことになったが、途中でカイル達のダイビングにつき合わされ、今日は時間切れ。

Day 9

また、ダイビングチームが海に入り、数時間を無駄に過ごしてしまった。本当は朝1からダイビングをして7時半には波乗りの体制に入れるはずだったが、9時半になってから他の波乗りポイントへの移動が始まった。

いくつかのポイントをチェックするが、3日間のパーフェクトなマカロニの後はどこを見ても、あまり食指をそそられず、ひたすら、新たな波を求めて北へ向かって船を進めた。 バリの東にあるサイクロンからのほぼ真南のスウェルが入り始めていて、船に乗っているとかなり大きなうねりが下を通り過ぎ、ポイントによっては8フィートぐらいのセットもブレイクしているようだったが、HTもあまり良くないようだし、人も多いだろうということでLance's Leftをチェックするが、トロ目でサイズは4フィートぐらい。

同じレフトのマカロニと比べてしまうと、皆、乗り気ではなく、とりあえず近くのビンタンを見に行ってみるが、まったくラインナップしていない。名前の付いているポイントではなぜがブレイクはあまり良くなかった。

さあどうしようと言う事になり、まだ我々がサーフィンしていないテレスコープなどはどうだろうということになり、4時間ほど掛けて行く事に。今、思えば、マカロニにステイしていれば良かったと後悔。テレスコープの手前のスケアクローは3フィートぐらいのそこそこのブレイクを見せていたが、もう少しでテレスコープなので、とりあえず、見てみる事にした。

そこは少しオンショアでスケアクローよりも良いとは思えなかったが、すでに3時を過ぎていて、戻ってると波乗りする時間がないと言う事で入るが、、入ってみるとなかなかいい波で楽しい。さすがメンタワイ。 前日、6'0"を折ってしまっているので、6'3"で波待ち中は水泳用のゴーグルを付けリーフや魚を見ながらの、ノンビリとサーフィン。

ハセはここのテレスコープが一番よかったと言っていたほど楽しかったようだ。 波乗り後、夜の停泊と水の補給のため、人の住んでいる島へ行くが、珍しく島に電気があり、ライトが点っている村があった。トムに聞くとメンタワイの首都だという。ハセがクルーと一緒に村に上陸したら、車もバイクも何台か走って、雑貨店も2件ほどあったそうだ。 その夜は星がきれいに見えていて、人工衛星などを見つけたりしているうちに夜はふけた。

 

maca

パワフルなジェイはサニーみたいなライディング

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キャシーは長年ハワイで波乗りしているだけあって波乗りはうまい

maca

マカロニはアラモアナボウルズの一番良いセクションが50m続くような波

 

 

nipussi

nipussi

あまり好きではなかったNipussiもブレイクはきれいだ(上下)

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いい波に乗って最高の笑顔のジェイ

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夕方船でノンビリするのはいいもんだ

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最後のセッションから戻るジェームスと私

 

Final Day

島影で夜を過ごし、夜明けと供に北に向かって移動し始め、10分ほどでアイスランドと言う名前のレフトをチェック。しかし、まだマカロニ病が抜けない我々は、さらに北に移動し、とりあえず2時間ほど掛かるプレイグラウンドエリアを目指して進んだ。プレイグラウンドの手前の小さな島の南側のチャビーズのレフトでは、日程が同じで色々なポイントで顔を合わせた、フリーダムのサーファーが波乗りを楽しんでいた。

わざわざメンタワイまで来て混んでるポイントで波乗りしなくてもと言う事で、ここで入った方が良いと言うキャプテンのトムのアドバイスを振り切って、今回も横目で綺麗なブレイクを見せていた、チャビーズを後にするが、後になって、ここに入っておけばよかったと後悔することになる。

2日目に行ったNipussiに行ってみると、3フィート位でまあまあのブレイクをしているのだが、あまりホレてこない、スローピーな感じの波。とりあえずここで入ろうと言う事になるのだが、私はあまり好みのタイプの波ではなかったので、ちょっと先に見えているBank Vault(銀行の金庫)と言うポイントにトムとジェイムスを誘ってディンギーで行ってみることに。すると、ブレイクは完全にバレル、バレル、バレルなのだが、ポイントの名前の由来は一度チューブに入ったら出られないという事でセクションがあり、波を良く選ばないと抜けられない。テイクオフし走り始めると壁が盛り上がってくるようで、なかなかの迫力がある。

ボトムターンでタイミングを合わせればリップが降ってきて、スッポリ包まれるような大きな円を描くチューブに入る事ができる。何本かいいチューブを抜け、ご機嫌で船に戻ると、Nipussiに入っていたチームも戻ってきていて、いい波だったという。 Nipussiのすぐそばなので、ビデオなどに良く出てくる、小さめだが、アクションするなら楽しそうなピットストップに行ってみようかといってみたが、南うねりを受けずらいのかサイズがヒザ位しかないので、しかたなくNippusiに戻る事に。

入ってみると形はとてもいいのだが、ピークがチャンネルに近いところなので、3フィートか4フィート位のセットだとテイクオフしボトムターンしてトップで1回ターンするとチャンネルに来てしまい、波がそこで終わってしまい、とてもロングライドとは言いづらい状況であった。それでも、誰も居ないブレイクだし、形は綺麗に入ってくるのでとても楽しい。

しかし、完全に波を見くびりすぎたのかセットの大き目の波でレイトテイクオフに失敗した時にリーシュを切ってしまった。 ビーチまで泳いで板を取りに行くと板は砂浜に打ちあがっているのだが、チャンネル以外のところはハードなリーフが剥き出しになっていて、素足では上がりたくない状況。そしてチャンネルは水がアウトに向かって勢いよく流れ出ていて、とても泳いでは上がれそうもないのであった。しかたなく、ディンギーを呼び、船に戻り、クリスに板を借り、ブーツを履いて再度チャレンジ。

ブーツとサーフボードのの威力は絶大で、なんてことなくビーチに上陸。奇跡的にボードもほとんどクラッシュしておらず、それならとポイントにまた戻る。他の船も来て、そろそろ上がろうとボードを盛んに振って合図をするのだが、誰も気が付かないらしく、しかたなく、また1時間ほども海に入ってた。

メンタワイ最後の波にこだわった事もあり、なかなか納得がいくライディングで締めくくることができなかったが、いい加減疲れてしまい、適当な波で切り上げることにした。ジェームスが一緒に付き合ってくれていたので、彼のラストライドを見届け、ジェームスと硬い握手をし、夢のメンタワイ最後のセッッションを終えた。

船に戻れば、先に上がった皆が忙しそうにボードをパックしていたが、なんかノンビリしたい気分で夕焼けを見ながらビールを飲み、メンタワイトリップの終わりを噛み締めていた。 夜のパダンまでの航海もスムースで朝起きれば、Cubadak島に停泊していた。しかし、まだ日本までの長旅が待っていた。

Final Day +1

パダンからシンガポールまでのフライトの時間が4pmなのでCubadakの港からパダンの空港までは1時間半なので昼に出れば余裕という事でDVDで映画を見て時間を潰すのだが、港から迎えの小船が一向に来ない。しかたなくNaga Lautで港のそばまで行き、オンボロの小船に乗り換えるのだが、動き出してすぐエンジンが止まった。どうやらエンジンはこの時点で死んだようで、どうにも前に進む事はなさそうだった。Naga Lautのディンギーで引っ張る事にしたのだが、今度はNaga Lautのディンギーのエンジンもしばらく始動せず。あの海域にはエンジンに良くない物でも生息しているのだろうか。 他の船にぶつかりながらなんとか港に着くと、行きに御世話になった、クレイジードライバーがニヤニヤして待っていた。

2台の車に分乗するので、なんとか他のドライバーの運転する車に乗ろうと試みるが、言葉が通じず不本意ながらもまた、こいつに命を預ける事にした。しかし、今度は前の車の後ろを走っていたので、行きよりはかなりスピードは抑え気味。なんとか無事に空港に到着することができた。

10日前には誰もマスクを着けていなかったのだが、今はかなり多くの人がマスクをしている。我々が知らない間にかなりSARSの被害が広がっているようだった。メンタワイに滞在中はテレビもラジオもなく、下界の情報は一切分からなかった我々はどのくらいSARSが広がっているのか想像もできず、かなり不安だった。 ハセと私は日本で荷物を受け取るため、皆とは別にチェックインし、ハセの手荷物が重すぎるなどのトラブルがあったが、無事SILK AIRのB737に乗り込みインドネシアを後にした。

今回の旅で印象に残ったのは数々のいい波やライディングはもちろんだが、船から見る、未開で、ほとんど人のすんでいない島々の景色、そしてそれを眺めながら過ごした時間、新しく出来た友人、ボートのクルー達から聞いたメンタワイでも生活など、今まで見たこと、知らなかったことを含めとてもいい経験が出来た事だ。誘ってくれたハセに感謝。もちろん旅行をプレゼントしてくれた妻にも。

 

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最後の日の夕焼け

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日本へ向かう飛行機から見る夜明け

終わり

 

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