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フィジー旅行記 その1

行ってきました、フィジー。
実は長い間、行きたかったのだが、なかなか機会が無くて行けなかった。 今回は前回と同じメンタワイに行くか、かなり迷ったのだが、結局フィジーでした。 結果は大正解。

前回メンタワイに行ったメンバーの数人がまた、メンタワイに行くからと誘われていたのだが、ちょっと返事を延ばしている間に定員一杯になってしまい、20年来の友人キンからもメンタワイに行こうと誘われていたのだが、キンが行こうとしていたそのグループが地震・津波の影響でメンタワイ行きをキャンセルすることになり、メンタワイ行きは難しくなり、どこかにはサーフトリップに行きたかった私は前から行きたかったフィジーにキンとやはり20年来の友人のやっちゃんを誘い、なんとか決行にこぎつけた。

行ってきた期間は、日本のゴールデンウィーク真っ只中の2005年4月29日〜5月8日の8日間の旅。私としては本当はガイドで忙しい時期なので、少し時期をずらしたかったのだが、今回一緒に旅をした、キン、やっちゃんともに日本で真面目に働いているので、この限られた期間にしか、長い旅行に出られないので、私としては、ハワイでガイドをと考えていた方にご迷惑をおかけしての旅行となった。

フィジーは南太平洋に浮かぶ330の島々からなる、フィジー諸島共和国と言う国。毎年WCTの大会も行われる、クラウドブレイク、レストランツなどの波が有名。しかし、それ以外の波の事についてはあまり知られていない。

今回もクラウドブレイク、レストランツのタバルアなどのリゾートに滞在せずにフィジーでは少ないボートトリップでの旅であった。おそらく、フィジーでは私達が今回利用した、モク・マクア・ヒネ以外にはボートをチャーターできないのではないだろうかと思われる。実際に滞在中には他のボートとは遭遇しなかった。

今回は私を含め3人と小さなグループでの旅。人数が多いのも楽しいが、ポイントでは友達とは言え、人数が少ない方が乗る波は多くなると見込んでのこと。前回のメンタワイは10人と多かったので。

キン、やっちゃんともに長年の友人でキンとはハワイで数年間、同じ屋根の下で暮らした仲、やっちゃんも同時期に一緒に波乗りをし、同じバイトをしていた仲間。昔のことを知っている人が今回の旅のメンバーを聞いたら、きっと「おーっ、随分懐かしい顔ぶれで行ったね」とのコメントをするだろう。

キンは今でも、マメに茨城に通い、前からうるさかったが波乗りには今もうるさい。一方やっちゃんは自営の塗装業が忙しく波乗りにはあまり行けてない。この旅の前に波乗りに行ったのは、正月に来たハワイでとのこと。さて、どうなることやら。

airport

フィジーの空港出口

roadside

roadside

色鮮やかな、街並み

taxi

3人なので小型のタクシーで港まで

deck

デッキに置かれた、私のボードとそのボードバッグ

私がこのトリップに持ち込んだ板は5'11",6'3",6'6",6'8",7'0"の5本。この時期のフィジーは南太平洋の低気圧が活発で、そのストームからの距離が近く、サイズがあがるだろうと考えての比較的長めの板のラインナップ。

旅仁出発する2日前に、その5本のボードをボードバッグに板を詰めていたのだが、いざファスナーを締めようとがんばってみたが、2個あるファスナーがどちらも1ミリたりとも動きたがらなかったのだ。CRC556のようなシリコンスプレーを1缶かけて、ペンチで力まかせに引っ張ってみたりしたが、変化なし。いつもはその日に準備する私としては、珍しくし2日前に準備をしていたのが不幸中の幸いし、なんとかFCSの倉庫にあった最後のボードバッグを入手し、板はめでたく収まった。しかし、もし、あれがいつものようにフライトの数時間前のことだったらどうなっていたのだろう。ダンボール箱にでも、入れて行くことになったのだろうか。

Day 1
出発の日、ホノルル空港に着くと、夜中12時35分発のエア・パシフィックFJ821便は約1持間遅れの1時40分出発とのこと。夜中の眠い時間に1時間遅れは結構疲れる。眠い目をこすりながらなんとか機内に乗り込み、数時間したときに、機長からのアナウンスでフィジーまでの燃料が足りないから、サモアに寄るとのこと。2時間ほど余分に掛かるので、東京からフィジーの飛んできている、キンとやっちゃんの方が1時間先に着く事になる。しかし、またアナウンスがあり、なんとかフィジーまで持ちそうだと言うのだが、燃料がギリギリと知りながら飛ぶフライトはとても落ち着かない。まあ結局無事にフィジー、ナンディ空港に降り、イミグレーションに行くと、キンとやっちゃんが列に並んでいて、タイミングバッチリの合流を果たす。

空港を出て、タクシーで今回乗船する船が停泊しているブンダポイントの港まで行くが、インドネシアのようにメチャクチャな交通事情ではなく、安心して乗ってられる。どこか、ハワイの田舎を走っているような景色だ。同じ太平洋の島ということで山や木々などがかなり似通っている。

15隻ほどしか係留できない、小さい港に今回の旅の拠点となる、モク・マクア・ヒネ号が停泊していた。クルーはキャプテンのブルース、デッキハンドのキャミー、コックのトマシーの3人。挨拶を済ませ、荷物、ボードバッグを積み込み、さっそく出港!

port

いざ出港!

moku

この旅の基地となったモク・マクア・ヒネ

bruce

右から船長のブルース、やっちゃん、キン

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遠くから見るタバルア

まず、向かった先はフィジーでは一番有名なタバルア方面。このエリアにはクラウドブレイク、レストランツ、スイミングプール、ナモツレフト、ウィルクスのポイントがあるが、一般に開放されているのはウィルクスのみ。ウィルクス以外のポイントは原則的にはリゾート宿泊者しか波乗りができない。(フィジーでは波の所有権が土地と一緒になっており、どこでも勝手に波乗りできるのではないのである。後にこの事で問題が発生する。)

さて、そのウィルクスにはハーバーから2時間半ほどの行程で荷物を片付けたり、ボーッとしているうちに到着。波の状態はサイズは頭〜頭半ほどだが、サイドオンショアで面が悪い。7〜8人ほど入っていたが、キャプテン・ブルースがこの先2時間ぐらい先のナタンドラは風の影響は少ないと言うので、ウィルクスを後にする。

フィジーでは、ハワイと同じように東よりの貿易風がかなりの確率で吹いているようで、貿易風がオフショアになるポイントはあまり多くないのである。スウェルはほぼ南から入ってきて、ライトのブレイクのほとんどはオンショアかサイドオンショアになってしまう。レフトのポイントはリーフを回りこんでくるポイントではサイドオフかオフショアになる。

フィジーはレフトばっかりと言われるのはこの風が理由のひとつ。
ナタンドラに向かっている間にこのトレードウインドが段々強くなってしまい、船足も鈍り、エンジンだけで走る機走でほぼ風上になんとか4ノット(時速7.2キロ)ぐらいしかでない。予定よりも1時間ほども遅れ、それでもなんとか、夕方にはポイントに着いたのだが、ナタンドラはサイズは4フィート程度はあるのだが、ピーキーでファーストブレイクだけですぐ、ショルダーがなくなってしまい、ブレイクはあまりよくない。まあ、初日なので疲れてもいて、コンディションも良くないので、海には入らずにゆっくり休むことにした。しかし、「この風がずっと続いたら、コンディションの良くない厳しいトリップになるなと」すごーく心配であった。

ナタンドラのインサイドは大きな湾になっていて、安心して船を係留できるが、それでも波でかなり揺れる。私は船でノンビリしていたが、キンとやっちゃんはカヌーでビーチに上陸をしていた。そこから見るモク・マクア・ヒネ号は波が来るたびにマストが左右にかなり振れていて、船酔い気味だったやっちゃんはモク・マクア・ヒネ号に戻りたくないと泣き言を言っていたようだ。それを聞いていたキンは大笑いだったらしい。

初日は波乗りもせず、風も強く吹き、今後の展望に期待が持てず、気分が乗らないまま、寝ることになった。

モク・マクア・ヒネ号は58フィートの大きなヨットである。前後、中央にバースがあり、私は中央、やっちゃんは後方、キンは前方のバースに陣取る。しかし、キンは暑いとのことで、旅行の前には人と一緒だと気になって寝られないとか言っていたが、後方に移動し、やっちゃんと添い寝することに決めたようだ。

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サイドショアで面が悪い、初日のクラウドブレイク

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初日の夕焼け、午後8時

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ナタンドラのブレイク

Day 2
朝になると夜の間は東だった風は北に変わっていたが、湾の外にでると、やはりまだ南東でナタンドラをチェックするがまだ少しオンショア。どうも、ここのブレイクは好きになれず、トレードウインドがオフショアになる70km先のフリゲートを目指すことにする。フリゲートは一番近い島から10kmほども離れている、大海原の真っ只中にある環礁の縁でブレイクしてするポイント。南東のトレードウインドが通常の風のフィジーでオフショアとなるクラウドブレイクと同じ向きのブレイクしている、レフトオンリーのポイント。

前日の4ノットでしかスピードが出ないとなると、10時間は掛かる計算だが、時間が経つにつれ、向い風は弱くなり、無風となる。エンジンを全開にして、7ノットぐらい出せ、予定より大幅に早くフリゲートに到着する。到着したのは午後1:30。波乗りするにはまだ十分時間がある。コンディションはシーブリーズで弱いオンショアだが、きれいにブレイクしている。サイズは2−4フィート程度。肩から頭半ぐらいだろうか。

キンは6'5"、やっちゃんは6'4"、私は5'11"を選ぶ。海の中は私達を含めたった6人。近くのサーフキャンプ(10キロ離れた島)から来ていたOZ(オーストラリア人)とKIWI(ニュージーランド人)。最近の状況を聞いてみると、ここ数日で一番小さくてメローだと言っていた。ラインナップは和やかでとてもいいバイブレーション。

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フリゲートに行く途中に遭遇したイルカの群れ

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遠くにフリゲートが見えてきた!

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これは奥のピーク

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停泊先のYanuca Island

Burger

Yanuca Islandのビーチ際

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Yanuca Islandでのサンセット

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Kavaでご機嫌のキャミー

テイクオフは奥のピークからはソフトでショルダーからは結構ハードな時もある。それでもレイトに行かなければ、多少の余裕はある。乗って少し走ると自分に向かってくるボウルセクションはテイクオフした時のピークのサイズより、ぐっとサイズが上がってくる。(アタマ半ぐらいでテイクオフすると、このセクションはダブルオーバーヘッドにサイズアップする。)しかし、きれいにピークからショルダーに向かってブレイクしてくるので、乗っていても前が崩れず、200メートルは余裕で乗れる、ワールドクラスのブレイクであることは間違いない。

水温はかなり暖かく、27℃〜28℃の間だろう。ハワイの夏の水温より暖かい。かなり沖合いに位置するこのポイントは透明度も高く、今まで波乗りしていた中で一番水がきれいだったであろう。

波は2種類あり、左の奥からブレイクし始め、ショルダーがあまり張らない真南からの波と、ポイント正面から入り込んで中央からブレイクし、ショルダーがぐんぐん伸び、そのショルダー向かってきてボウルになる少し西からのスウェルの2種類が混在している。

長く乗れる、西よりの波の方がいいのだが、波数が少なめで、左でブレイクする、南からの波に色気を出すと、右の方から入ってくる西のセットを喰らい気味。

1本目は船上生活(と言っても24時間ほど)で足に力が入らず、波に乗ったときの感触に違和感がある。キンも1本目はボトムで力なくコケてた。

しかし、何本か乗ると、感じも分かってきてフィジー初めてのセッションはサイズも手頃で肩慣らしには絶好のコンディション。とても気持ち良い。

4:30pmには波乗りを終え、近くの島の停泊地に向かう。外洋ではアンカーも打てず、波に揺られてしまうので、波や風の静かな島影で停泊するのが安眠の条件。停泊する島の名はYanuca Islandで、2つのサーフキャンプがあり、その内の1つはBatiluva Beach Resort。オーナーはハワイ出身のダン・スローン。キャプテン・ブルースとは同じハワイ出身で懇意のようだ。当然、Batiluva Beach Resortの沖合い50mほどに停泊する。

このYanuca Islandは私が思い描いていた南太平洋の楽園そのままの島で、私は完全にイってしまった。透明度の高い海、茂るヤシの木、ものすごく綺麗なサンゴ礁、直径200メートル程という島の大きさにも。私は以前無人島に住みたいと思っていたが、その頃から住むならこんな島と思っていた通りの島だった。それはまるで、なんども夢の中で恋した女の子に街で出会ったような気分だった。

とりあえず、フィジービールを手土産に島に上陸。しかし、蚊の多さに、全員話をしながら、足を上げ下げして、蚊が止まるの防ぐのだが、音楽のないダンスをみんなでしているようだ。暗くなって腹もへってきたこと、蚊もたまらんとのことで船に退散。船に戻れば蚊は1匹もいなくて、快適。
南国のパラダイスも見た目だけでは判断できないということか。

食後はキャミーとトマシーのフィジアン・クルーがご馳走してくれたカヴァで盛り上がる。これはカヴァの根を粉末状にしたものを水に混ぜて飲む。フィジー、サモア、トンガなどの南太平洋では子供から大人まで日常的に飲む、色々な行事の時にも飲む。とにかく飲む。彼等は大好きで、そして大事な嗜好品。飲むと、舌やノドが少し麻痺する感じで、体から力が抜けてリラックスする。味は慣れないと、泥水を飲んでいるようで、吐きそうなくらいまずい。

初日は風も強く、移動にも時間が掛かり波乗りしてなかったので、少しナーバスになっていたが、2日目でなんとかいい波でのセッションに少し張り詰めていた、テンションが緩み、カヴァの威力もあり、とても幸せな気分。

しかし、夜中に寝ていた私の顔になにかが飛んできた。5cmは超える、巨大ゴキブリだった。このままゴキブリを放っておく訳には行かず、嫌だったが、仕方が無く、そばにあった自分のトランクスで叩いてなんとか退治する。この時は夜中の2:30.すっかり目が覚めてしまった、しかたなく私はこの日記を書いている。

 

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