Day 4
朝、起きると、低い波音が届いて、遠くでブレイクしている波のサイズがまだかなりあると確信する。アンカーを上げ、さあ出発しようとしたら、島の反対側に住んでいる、村人3人がなにか用があるらしく、小船で我々の船に横付けしてきた。よく見ると1人が小さなナイフを振り回しながら、フィリゲートで波乗りをするなら、金を払えと言っているとのこと。1人1日10フィジードルだと言うことだ。フィジーでは沖のリーフの所有権も島を持っている者に帰属するのだ。有名なクラウドブレイクやレストランツがタバルアに滞在していないとサーフィンできないのも、この法律があるからだ。しぶしぶ、キャプテンが$80を払い、キャミーがカヴァを持って、村のチーフに挨拶に行くことになった。
まあ、キャミーはしばらくは戻ってきそうもなかったので、やっちゃんとスノーケルでもするかと、船から島の50メートルほどの間をスノーケルをしていたのだが、透明度はもちろんすごくいいのだが、小さなリーフに色とりどりの珊瑚がしっかり付き、そこに生息している小さな魚達の美しさには息を呑むほど。
キャミーが戻ってきて、さあ、出発!ポイントに着くまで1時間ほどだが、40分も走れば、ブレイクが見えてくる。見えてくるまで、サイズがどのくらいか心配だったが、昨日の10フィートよりサイズはなさそうで、おそらく、6−8フィートと言ったところか。
ポイントに到着すると、ボートが2艘いたが、ポイントに入っているのは3人。風は無風。ブレイクはピークから200メートルもノーセクションでピールする、パーフェクション。まさに鳥肌もの。私が想像するパーフェクト・ウェーブが目の前でブレイクしていた。
6'8"でもいいかと思ったが、まだかなりいいサイズのセットも入って来ているので、1番長い7'0"をチョイス。昨日より、西よりからのセットは少なくなり、正面からのサウススウェルの方が多い。流れもあまり無く、ピークで波待ちしていても、ポジションをキープするためにパドルを強いられることもなく、望みどおりの位置からテイクオフができる。よく観察すると、波待ちしている場所から、20メートルほど沖でリーフが終わっていて、そこからはほぼ垂直なドロップオフになっていて、後でキャプテンに聞いたところでは水深は300メートルもあるのだ。そこまでいくと、水は限りなくブルーなのだ。
どんなサイズの波も300メートルの水深ではブレイクすることは無く、そこのリーフの終わり付近にいれば、セットを喰らうこともなく、セットの大きめの波にテイクオフする場所もはっきり分かり、パーフェクトウェーブを乗る準備は整った。
最初に乗ったセットの波は早めだが、ハイラインでなんとか走り抜けた。乗り終えた時の気持ちはなんとも言えず最高。周りにいた他のキャンパーも「The best wave of the day!」、「Nice riding!」と声を掛けてくれる。
海の中の雰囲気は顔見知りばかりでとてもフレンドリーだ。テイクオフのポイジションにいる者が乗っていくのだ。みんなで「Go!, Go!」と声を掛け合い、いいライディングやいいワイプアウトには歓声があがる。
あまりピークに近づいてこないやっちゃんにも待つ位置を教えてからは、いい波をテイクオフしていた。
ライディングの内容を言葉で説明するのは難しいが、セットのをテイクオフし、ボトムまで降りると、100メートル以上の長さのウォールが張ってくるのが見える。ボトムターンし、トップまで行くと、リーフが内側に曲がってきているので、波がボウル状になり、テイクオフしたピークよりもサイズが大きくなりかなりの迫力で迫ってくる。
アウトのピークで待っていると沖から浅いリーフにウネリがぶつかり、ぐっと水が盛り上がってくる。8フィート級のスウェルはウネリの厚みもあり、迫力だ。波は午前中は6−8フィートをキープし、来る波はどれもパーフェクトだ。波の質はもちろん、雰囲気、水の綺麗さ、人の少なさなどを考慮すると私の25年の波乗り人生のなかで一番のいいセッションだった。
午後になると少しだけ、サイズダウンしたようだが、まだ時として、8フィートのセットも来る。人数はほぼ変わらず4人。風もまだ無風。午後のセッションもひたすら波に乗り続け、最高の1日であった。上がってから思わずビールを飲みすぎたのを別にすればだ。